職場環境の改善は、生産性の向上や従業員のモチベーションにも関わってくるため、会社にとっても大きなメリットとなる。しかし、職場環境は目に見えない部分がむしろ問題であり、実情を会社のトップが知らない場合も多い。
そこで実施されるのが社内アンケートだが、本音より建前の回答が多いことからアンケートに工夫が必要である。なぜ本音が書けないかというと、上司による犯人捜し、今まで環境が変わらなかったことで諦めている状態、忖度などが原因だ。そのため、文脈や筆跡で個人がわからないように工夫することが重要で、インターネットを活用している会社も多い。また、忖度のないように中間の回答を設けず、曖昧さをなくす工夫をしている会社もある。アンケート内容が職場にとって都合のいいものだけにならないよう、全てを公表する必要があるだろう。むしろ都合の悪い回答は、職場改善に役に立つため重要だといえる。このような目的があることを社長本人が従業員に発信して、アンケートを実施するといい。
さらに、アンケート内容はシンプルで考えを誘導しないものでなければいけないのだ。部署や個人を特定できるような質問は避け、従業員が本音で回答できるアンケートが望ましい。先に述べたように、従業員の声は職場の環境改善だけではなくそれによる相乗効果が狙えるので、会社にとってメリットがある。まずは従業員の声に耳を傾けるためにも、アンケートの実施をおすすめしたい。